『コリジョン』ネタバレ&あらすじ|結末とダイヤの行方を解説

Netflix映画『コリジョン』の場面写真

Netflixで2026年10月30日から配信が始まったスペイン映画『コリジョン』(原題『Colisión』、英題『Collision Course』)は、銀行強盗のあとに起きた車の事故をきっかけに、「誰が死ぬか」で物語が何度も分岐していく作品です。観終わって「結局どれが本当の話なの?」「ダイヤは誰が持っているの?」と首をかしげた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、公式のストーリー紹介と複数の海外解説を突き合わせて、あらすじ・5つの展開・真相・ラストの意味を順番に整理しました(2026年11月時点)。結末までのネタバレを含みますので、まだ観ていない方は「あらすじ(ネタバレなし)」までにとどめてください。

目次

結論|『コリジョン』の5つの展開は「もしも」の並走。本物のダイヤはエルネストの手へ

📌 結論(2026年11月時点・ネタバレあり)
  • 『コリジョン』は、事故の瞬間から「誰が死ぬか」で4つの展開に分かれ、最後に全員が生き残る5つ目の展開で幕を閉じる構成です。
  • 4つ目の展開(トマスが死亡)で、強盗は銀行支店長エルネストが仕組んだ保険金詐欺だったと明かされ、本物のダイヤはエルネストが持ち去る形で描かれます。
  • どの展開が「現実」なのかは、作中ではっきりとは示されません。海外の解説でも、5つ目が唯一の真実とは明示されていないと指摘されています。
  • 全員生存のラストは一見ハッピーエンドですが、犬の糞の臭いという小さな描写が、逃げ切れない未来を匂わせているという読み方が有力です。
  • 配信はNetflixのみです(上映時間106分)。
編集部として整理すると、この作品は「正解の1本を当てる映画」ではなく、5つの展開を並べて見たときに人間関係の嘘が浮かび上がる映画だと考えています。見どころは、事故の瞬間が何度も巻き戻されるたびに、同じ4人のまったく違う顔が出てくるところです。

『コリジョン』の作品情報・キャスト・登場人物

上の映像は、Netflix Españaの公式チャンネルで公開されている『コリジョン』の公式予告編です。

基本情報

邦題コリジョン
原題 / 英題Colisión / Collision Course
製作2026年・スペイン
配信Netflix(2026年10月30日配信開始)
上映時間106分
監督ダニエル・サンチェス・アレバロ(本作が初のスリラー作品)
脚本ダニエル・サンチェス・アレバロ、ラモン・カンポス
製作会社Bambú Producciones(製作総指揮はラモン・カンポス)
ジャンル銀行強盗スリラー
舞台2013年、経済危機のさなかのスペイン・マドリード

作品情報は、Netflixの公式発表と映画.comの作品ページで確認しました(2026年11月2日時点)。

登場人物と役者

役名俳優役どころ
カルラライア・コスタ現役の警察官。強盗グループの一員
ペドロカラ・エレハルデ元警察官。ラウルの父
トマスタマル・ノバス現役の警察官。強盗グループの一員
ラウルアルバーロ・セルバンテス現役の警察官。ペドロの息子
エルネストルイス・サエラ強盗に襲われる銀行の支店長
ルイスルイス・オマール事件を捜査する警部

役名と俳優の対応は、複数の海外メディアの紹介を突き合わせて整理しています。Netflixの公式発表文には役名の記載がありません。

同名の『コリジョン:交錯する運命』(2022年)とは別作品です

「コリジョン」というタイトルは、2022年にNetflixで配信された南アフリカ映画『コリジョン:交錯する運命』(原題『Collision』)にも使われています。ギャングに娘を連れ去られた夫婦の物語で、本記事で扱う2026年のスペイン映画とは、監督も出演者も物語もまったく別の作品です。

『コリジョン』のあらすじ(ネタバレなし)

舞台は2013年のマドリードです。スペインの経済危機で銀行への不信感が根強く残る中、覆面をした4人組が銀行の支店を襲い、貸金庫を狙います。

実行犯は、捜査の手口を知り尽くした現役の警察官たちと、元警察官のペドロです。「事件を内側から操作して、証拠は自分たちで消せる」と踏んだ、ある意味で完璧な犯行計画でした。

ところが、逃走中の車内で口論が起き、車が事故を起こして横転してしまいます。この事故をきっかけに、それぞれが隠していた顔と、強盗よりずっと前から続いていた裏切りが少しずつ明らかになっていきます。

観る前に知っておくと分かりやすいポイントは次の3つです。

  • 物語は、事故の場面を軸に「別の結果になった場合」が何度も語られる構成です。
  • 犯人側が警察官なので、「捜査する側」と「捜査される側」が同じ人物の中に同居します。
  • 舞台の2013年は、スペインの経済危機と銀行救済の直後という設定です。

【ネタバレ】『コリジョン』の5つの展開を分岐ごとに解説

ここからは結末まで含めて解説します。海外の複数の解説記事で記述が一致した内容を中心にまとめており、解説によって細部の表現が分かれる箇所は、その旨を添えています。

共通の冒頭:銀行強盗から事故まで

銀行の支店で、覆面の4人(カルラ、トマス、ラウル、ペドロ)が支店長のエルネストを拘束し、貸金庫34番を狙います。ペドロは「34番の中身は空だった」と説明します。

4人は車で逃走しますが、車内で口論になり、車が事故を起こして横転します。ここから物語は事故の瞬間へ何度も戻り、「誰が亡くなるか」で展開が分かれていきます。

展開1:ペドロが死亡

ペドロが事故で亡くなり、息子のラウルは取り乱します。残った仲間は証拠を消すために車を燃やして逃げますが、警察はペドロの体に付けられていた人工の器具の識別番号から身元に迫ります(解説によって「義足」「人工関節」と表現が分かれます)。

追い詰められたラウルは、アジトでトマスを殺してしまいます。

展開2:ラウルが死亡

ラウルが事故で亡くなります。父のペドロは息子の遺体を車ごと燃やすことを拒み、その判断が裏目に出て、身元がすぐに割れてしまいます。

ペドロはダイヤを息子の棺に隠しますが、捜査が進んで逮捕されます。この展開では、カルラとラウルが秘密の関係にあったことも明らかになります。

展開3:カルラが死亡

カルラが事故で亡くなります。取り調べを受けたトマスは、ルイス警部からカルラが妊娠していたこと、そしてラウルと秘密の関係にあったことを知らされます。

裏切りに激昂したトマスは、駐車場でラウルを問い詰めて殺害し、さらにペドロも撃って逃走します。

展開4:トマスが死亡(真相が明かされる)

トマスが事故で亡くなり、残る3人は証拠を消して身を潜めます。約2か月後、ペドロがダイヤを換金しようとすると偽物だと判明します。

調べていくうちに、この強盗がエルネストの仕組んだ保険金詐欺だったことが分かります。エルネストは本物のダイヤを偽物とすり替えており、愛人のロラにも偽物が渡されていました。

カルラとラウルは空港で逃亡を図りますが、ルイス警部に逮捕されます。一方、エルネストは本物のダイヤを持って飛行機に乗ります。

なお、ある解説は、この逮捕はあくまでこの展開の中の出来事であり、確定した結末ではないと注意を促しています。

展開5:全員が生き残る(ラスト)

映画の最後は、事故の瞬間に戻ります。今度は4人全員が無傷で車から脱出し、車を燃やして別の車で逃走します。後部座席のラウルとカルラは、意味ありげな笑みを交わします。

車内のトマスは臭いに文句を言い、ペドロは「慣れろ」と返します。この臭いの原因は、ペドロが踏んでいた犬の糞です。ここで映画は終わり、逃走のその後は描かれません。

5つの展開の比較表

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展開事故で亡くなる人物主な出来事鍵になる要素
展開1ペドロラウルが取り乱し、アジトでトマスを殺害ペドロの義足などの識別番号
展開2ラウルペドロがダイヤを棺に隠し、逮捕される息子の棺/カルラとラウルの関係
展開3カルラトマスがラウルとペドロを撃って逃走カルラの妊娠と秘密の関係
展開4トマス保険金詐欺が発覚。カルラとラウルは空港で逮捕偽物のダイヤ/エルネストの計画
展開5誰も亡くならない4人が車を燃やして逃走犬の糞の臭い

【ネタバレ】『コリジョン』の真相とダイヤの行方|本物を手にしたのは誰?

5つの展開の中で、強盗の本当の目的が見えてくるのは展開4です。整理すると、狙われた貸金庫のダイヤには保険がかけられており、強盗が起きれば保険金が支払われる仕組みでした。エルネストはこの強盗を保険金詐欺として仕組んでいたことになります。

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人物手にしていたもの展開
ペドロ偽物(換金しようとして偽物と判明)展開4
ロラ(エルネストの愛人)偽物(本物と偽って渡されていた)展開4
エルネスト本物のダイヤ展開4

つまり、展開4の世界では、実行犯のカルラたちもエルネストの愛人も、価値のない石を追いかけていたことになります。

編集部として注目したいのは、保険金詐欺という真相が展開4でしか語られない点です。他の展開では、4人の裏切りや嫉妬だけで物語が転がっていきます。つまり「真相を知っているのは誰か」が、展開ごとに変わる作りで、ここが『コリジョン』のいちばんの見どころだと考えています。

【考察】『コリジョン』のラストの意味|全員生存と「犬の糞」の伏線

どの展開が「現実」なのかは確定しない

最後に全員が生き残る展開5を「本当の話」と受け取りたくなりますが、作中でそう明示されているわけではありません。スペインの映画批評では、何が本当に起きたかは最後まで確定しない構成だと評されています。展開5は「5つ並べたうちの最後のひとつ」と捉えるのが、いちばん素直な読み方です。

犬の糞は「逃げ切れない」ことを匂わせる

展開5の逃走は、一見すると完全犯罪の成功に見えます。ただ、車内に漂う臭いの原因は、強盗の最中にペドロが踏んだ犬の糞でした。ある解説によると、展開1ではこの足跡が警察の手がかりになっています。そうだとすれば、展開5でも足跡という痕跡が残っていることになり、逃走の成功は時間の問題にすぎないと読む解説が複数あります。

カルラとラウルの笑みが示すもの

後部座席でカルラとラウルが交わす笑みは、2人の秘密の関係と、何かを共有している共犯めいた空気を感じさせます。展開2・3で明らかになった裏切りを知った上で見ると、全員で無事に逃げたはずの車内に、すでに別々の思惑が同居していることになります。

編集部の解釈では、展開5は「救い」ではなく、余韻が残るように置かれた最後の問いかけです。ほかの展開が誰かの破滅で終わる以上、全員が生き残る結末だけが明るく見えるのは、むしろ不穏です。犬の糞という生活感のある小道具で、逃走の成功を静かに疑わせる終わり方は、印象的な締め方だと感じる人が多いのではないでしょうか。

2回目に観るなら注目したい3つの場面

編集部としては、結末を知った上での見返しがいちばん楽しい作品だと考えています。次の3点を意識すると、初回に見落としやすい伏線が拾いやすくなります。

  • ペドロの足元:強盗の最中にペドロが犬の糞を踏んでいます。展開5のラストの臭いにつながる場面です。
  • カルラとラウルの視線:2人の秘密の関係は展開2・3で表に出ますが、展開5の笑みを踏まえて見ると、2人のやり取りの意味合いが違って見えてきます。
  • ダイヤの扱い:誰が、どの展開で、どのダイヤを手にしているのかを整理しながら観ると、展開4の「すり替え」が腑に落ちやすくなります。

海外の解説では、この事故は運命を決めるというより、登場人物たちが事故の前から抱えていた嘘や欲望を表に出すきっかけにすぎない、という読み方も紹介されています。

『コリジョン』の感想・評価

配信が始まったばかりのため、評価はまだ出そろっていません。確認できた範囲では、次のような傾向があります。

  • 良い点:テンポが良く、最後まで飽きさせないという評価があります。俳優陣の安定した演技も評価されています。
  • 気になる点:複数の展開で語る構成が作為的に感じられる、後半に向けて勢いが落ちる、序盤が分かりにくいといった指摘があります。
  • 点数:スペインの映画批評サイトdecine21は、10点満点中6点と評価し、B級として楽しめる出来としています。
  • 日本のレビュー:Filmarksでは、配信直後でレビュー数がまだ少なく、3点台から4点台のスコアが並んでいます(2026年11月2日時点)。

批評では、本作の構成について、日本の『藪の中』(『羅生門』の原作)、『ユージュアル・サスペクツ』、『スライディング・ドア』といった作品の要素が混ざっていると紹介されています。『ラン・ローラ・ラン』のように、同じ時点から複数の「もしも」に分かれていく語り口になぞらえる解説もあります。

編集部として、この作品は「ルールに乗れるかどうか」で評価が分かれるタイプだと見ています。ハラハラしながら4人の裏切りの連鎖を追いたい人には向いていますし、1本道のストーリーをじっくり味わいたい人には、巻き戻しの多さが少し忙しく感じられるかもしれません。サスペンス・スリラーが好きな方なら、ネタバレを踏まえた2回目も別の発見がありそうです。

『コリジョン』はどこで見れる?Netflix独占配信

『コリジョン』は、Netflixで見放題として配信されています(2026年10月30日配信開始)。Filmarksの配信一覧でも、Amazon Prime Video、U-NEXT、DMM TV、FOD、Lemino、ABEMAプレミアム、Hulu、WOWOWオンデマンドなど、ほかの主要な動画配信サービスは「配信されていない」側に並んでいます(2026年11月2日時点)。

Netflixの料金は、公式ヘルプに掲載されている次のとおりです(2026年11月2日時点・月額)。

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プラン月額画質同時視聴
広告つきスタンダード890円1080p(フルHD)2台
スタンダード1,590円1080p(フルHD)2台
プレミアム2,290円4K UHD・HDR4台

広告つきプランは、一部の作品が視聴できない場合があります。『コリジョン』を広告つきプランで観られるかどうかは、契約前にNetflixのタイトルページで確認してください。無料体験は、Filmarksの配信情報では「なし」と表示されています。

『コリジョン』に関するよくある質問

結局、どの展開が本当の話ですか?

作中では確定していません。事故のあとの5つの展開は並列に描かれ、5つ目の「全員生存」が唯一の真実だと明示されているわけでもありません。5つを並べて、登場人物たちの嘘や裏切りを読み解く構成と捉えるのが自然です。

本物のダイヤは誰が持っていますか?

展開4では、銀行支店長のエルネストが本物のダイヤを持って飛行機に乗ります。ペドロが換金しようとしたダイヤも、愛人のロラに渡されたダイヤも偽物でした。

なぜラストだけ全員が生き残るのですか?

作中で理由は語られません。ただ、車内の臭いの原因が犬の糞であることから、足跡という痕跡が残り、逃走が長くは続かないことを匂わせていると読む解説が複数あります。

2022年の『コリジョン:交錯する運命』と同じ作品ですか?

別の作品です。『コリジョン:交錯する運命』は2022年の南アフリカ映画で、2026年のスペイン映画『コリジョン』(原題『Colisión』)とは、監督・出演者・物語のいずれも異なります。

『コリジョン』は無料で観られますか?

2026年11月2日時点では、Netflixの見放題作品として配信されています。Filmarksの配信情報では、Netflixの無料体験はなしと表示されています。ほかの主要な動画配信サービスでは配信されていません。

まとめ|『コリジョン』は5つの展開を並べて読む映画

『コリジョン』は、銀行強盗のあとの事故をきっかけに、4つの展開に分かれたあと、全員が生き残る5つ目の展開で終わります。真相が語られるのは展開4で、エルネストの保険金詐欺と本物のダイヤの行方が明らかになります。

編集部としては、事故の瞬間が何度も巻き戻されるたびに、4人の隠していた顔が違って見えるところが、この作品のいちばんの魅力だと考えています。この記事を片手に見返してみると、ラストの犬の糞やカルラとラウルの笑みが、また違って見えてくるはずです。

2026年11月2日時点の情報です。配信状況・料金は変更になる場合があります。

参考:Netflix公式発表/映画.com/MOVIE WALKER PRESS/Netflixヘルプセンター/Filmarks

この記事を書いた人

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