『ファイブスター物語』は永野護による漫画作品で、1986年の連載開始から2026年で40周年を迎えた長編SFファンタジーです。休載を挟みながらも連載が続き、設定の複雑さから「読み返す前にあらすじを整理したい」「最新刊で何が起きたか知りたい」という読者が多い作品でもあります。この記事では、これまでのあらすじから最新刊19巻・最新話の展開、1989年公開の劇場版アニメの結末まで、ネタバレを含めてまとめて解説します。
漫画『ファイブスター物語』は2026年7月時点で連載中(未完結)です。単行本は19巻(2026年5月9日発売)まで刊行されており、最新刊ではダイ・グ・フィルモア5世とクリスティン・Vの関係や、デコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルの因縁に決着がつきました。『月刊ニュータイプ』誌上ではさらに先の展開(2026年7月号時点)が連載中です。なお原作コミックは電子書籍化されておらず、1989年公開の劇場版アニメはdアニメストアで視聴できます。
『ファイブスター物語』とは
『ファイブスター物語』(ファイブ・スター・ストーリーズ、英字表記:The Five Star Stories、略称:FSS)は、永野護による漫画作品です。『月刊ニュータイプ』1986年4月号から連載が始まり、複数回の休載を挟みながら現在も連載が続いています。4つの恒星と1つの遊星からなる「ジョーカー太陽星団」を舞台に、光の神・天照(アマテラス)とそのパートナーであるファティマ・ラキシスを中心に、巨大兵器「モーターヘッド(MH)」を操る騎士たちの数千年にわたる戦いが描かれます。
- 作者
永野護
- 連載
『月刊ニュータイプ』1986年4月号〜(休載を挟みながら連載中、2026年で40周年)
- 既刊
単行本19巻(2026年5月9日発売、2026年7月28日時点の最新刊)
- 関連映像作品
劇場版アニメ『ファイブスター物語』(1989年公開、単行本1巻が原作)
- 累計発行部数
設定資料集等の関連書籍を含め、累計1,000万部を突破(2026年の連載40周年時点)
2013年の連載再開時に大幅な設定変更が行われ、モーターヘッド(MH)が「ゴティックメード(GTM)」という新兵器に置き換わるなど、旧設定と新設定が混在しているのもこの作品の特徴です。ここから先はネタバレを含みます。
『ファイブスター物語』のあらすじ・ネタバレ
複雑な設定と多数の固有名詞が登場する作品ですが、ここでは物語の背骨となる展開を時系列で整理します。編集部で確認した限り、この作品は「誰と誰がどう結ばれ、どう死んでいくか」という人間関係の因果を追うと格段に読みやすくなります。まずは大きな流れをつかんでから、気になったキャラクターを深掘りするのがおすすめです。
アマテラスとラキシスの出会い
星団暦2988年、惑星アドラーで、天才ファティマ・マイト(製作者)クローム・バランシェが手がけた3人のファティマ「運命の三姉妹」(アトロポス・ラキシス・クローソー)が成人します。領主ユーバー・バラダに捕らわれたラキシスを、モーターヘッドマイスターのレディオス・ソープが救出。実はソープの正体は惑星デルタ・ベルンの国王・天照帝(アマテラス)であり、ラキシスは彼の妻として迎えられます。この一連のエピソードが、1989年公開の劇場版アニメの原作にもなっています。
ハグーダのジュノー侵攻〜コーラス3世の死
星団暦2989年、惑星ジュノーの小国ハグーダがコーラス王朝に侵攻します。コーラス3世は開発中のモーターヘッド「ジュノーン」で出撃しますが、パートナーのファティマ・ウリクルを失い自身も重傷を負います。ソープの協力でジュノーンは完成しますが、コーラス3世はフィルモア帝国の騎士ラルゴ・ケンタウリに殺害されてしまいます。悲しみの中でクローソーとジュノーンの力が覚醒し、ハグーダ軍を撃退することに成功しました。
カステポーの壊し屋事件
無法地帯カステポーで、メヨーヨ朝廷の新型モーターヘッド「アシュラ・テンプル」による騎士狩り「壊し屋」事件が発生します。クバルカン法国の枢機卿ミューズ・バン・レイバックが、星団三大モーターヘッドの一つ「破裂の人形」で出撃し、これを撃破。この事件を通じて、ダグラス・カイエンやアイシャ・コーダンテら、後の物語で重要な役割を果たす騎士たちが顔を揃えます。
「命の水」争奪戦
星団暦2992年、最強のドラゴン「L.E.D.ドラゴン」の消滅に立ち会うためカステポーを訪れたアマテラスは、「命の水」を狙う魔導士ディ・バローの雇った傭兵アーレン・ブラフォードに致命傷を負わされます。本来は死なないはずのアマテラスですが蘇生できず、転生したドラゴンの幼生(後の「すえぞう」)の力によって一命をとりとめます。この混乱に乗じたクーデターも起きますが、ラキシスやミラージュ騎士団の活躍で事態は収束します。
魔導大戦の勃発
「命の水」で復活を遂げた純血のダイバー、ボスヤスフォートがバッハトマ魔法帝国を築き、大国ハスハ連合共和国に宣戦布告します。この「魔導大戦」で、ハスハの女帝ムグミカ・ラオ・コレットと剣聖ダグラス・カイエンが命を落とし、ハスハ連合共和国は崩壊。各領が独立しながらも「ミノグシア連合」としてバッハトマ中心の「枢軸」勢力と戦い続けることになります。
アマテラスの星団侵攻と星団統一
魔導大戦の収束後、アマテラスは星団統一を志し、アドラー星・ボォス星を武力で制圧します。さらにジュノーのコーラス王朝を滅ぼし、星団皇帝となりますが、この過程でラキシスがカラミティ星の崩壊に巻き込まれ消息を絶ってしまいます。大切な人々を失ったアマテラスは隠棲を決意し、影武者ユーパンドラ・ライムに全てを託しますが、恐怖政治に不満を抱いた人々が反アマテラス軍を結成。内戦の末にAKDの本拠地デルタ・ベルンは崩壊し、アマテラスはラキシスを探す旅に出ます。物語の年表上では、遠い未来にアマテラスとラキシスが再会し、娘カレンが生まれる結末が示されていますが、本編の連載はまだこの結末には到達しておらず、星団統一前後の詳細なエピソードが現在も描かれ続けています。
最新刊19巻のネタバレ・あらすじ
2026年5月9日発売の最新刊19巻では、魔導大戦後のフィルモア帝国を巡るエピソードに大きな動きがありました。フィルモア皇帝ダイ・グ・フィルモア5世と、凶状持ちのハイランダー、クリスティン・Vがついに結ばれます(ただし、その後まもなく2人は離別することになります)。また、デルタ・ベルンの学生だったノルガン・ジークボゥが新たな皇帝「レーダー9世」として戴冠する展開も描かれました。そして、長年にわたって描かれてきた黒騎士デコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルの因縁にも決着がつきます。
一つ前の18巻(2025年3月10日発売)では、ナカカラ防衛戦で窮地に陥るクリスティン・Vに対して皇帝ダイ・グが下す決断や、ヨーン・バインツェルがデコース・ワイズメルとついに接触を果たす場面が描かれており、19巻はその直接の続きにあたります。作品の設定や結末に興味がある方は、当サイトの他のネタバレ解説記事も参考にしてみてください。

最新話のネタバレ最新情報(『月刊ニュータイプ』連載)
単行本に未収録の最新話は『月刊ニュータイプ』誌上で先行して読むことができます。2026年5月号では、これまで死亡したとされていたカイエンが復活した理由や、剣聖マキシ(マキシマム・カイエン)の正体が明らかになる展開が描かれました。続く2026年7月号(act6-2「44分間の奇蹟」)では、マキシとカイエンによる剣聖同士の頂上決戦が続いており、「多層連弾空爆波(ポリ・ダムド・ライド)」「双針鋸連刃(マトリクス・ブレード)」といった剣聖剣技が繰り出されています。
※このマキシとカイエンの対決が、星団史の時系列上どの時点に位置する出来事なのかについては、2026年7月28日時点でファンによる考察記事以外の一次情報が確認できていません。単行本での加筆・修正が入る可能性もあるため、詳細な時系列の解釈は単行本化を待って確認することをおすすめします。
主要キャラクターとその後の展開
アマテラス(天照帝)
本作の主人公。長寿・美貌・戦闘力・ダイバー能力を兼ね備えた「光の神」で、レディオス・ソープなど複数の人格(分身)を使い分けます。星団統一を果たしたのち、ラキシスを失った喪失感から一時隠棲しますが、その後は人類に星団の未来を託し、ラキシスを探す長い旅に出ます。
ラキシス
アマテラスの妻となるファティマ。星団統一戦の最中、カラミティ星の崩壊に巻き込まれて消息を絶ち、モーターヘッド「マグナパレス」とともに様々な世界・時代を巡る旅を続けることになります。
ダグラス・カイエン
星団随一の実力を誇る剣聖。魔導大戦の緒戦で命を落としますが、2026年の最新話では「復活の理由」が描かれるなど、物語の核心に関わる形で再登場しています。
クリスティン・V/デコース・ワイズメル/ヨーン・バインツェル
クリスティン・Vはフィルモア帝国のハイランダーで、19巻でダイ・グ・フィルモア5世と結ばれます。デコース・ワイズメルとヨーン・バインツェルは長年描かれてきた因縁の関係にある2人の騎士で、19巻でその決着が描かれました。長期連載作品らしく、キャラクター同士の因縁が何十巻もかけて回収されていくのもこの作品の見どころです。こうした「長年の伏線が回収される瞬間」のカタルシスが好きな方は、他の作品のネタバレ考察記事も楽しめるはずです。

劇場版アニメ『ファイブスター物語』(1989)のネタバレ・結末
1989年3月に公開された劇場版アニメ『ファイブスター物語』は、原作コミック第1巻の内容を映画化した単発作品です(テレビシリーズは存在しません)。監督はやまざきかずお、キャラクターデザインは結城信輝が担当しました。
あらすじは、星団暦2988年、惑星アドラーに降り立った青年レディオス・ソープが、友人クローム・バランシェの依頼で、領主ユーバー・バラダに捕われたファティマ・ラキシスを救出に向かうというもの。前述の「アマテラスとラキシスの出会い」エピソードにあたり、ソープがラキシスを助け出して自らのパートナーに迎える結末までが描かれます。ソープの正体が天照帝であることや、その後の壮大な星団統一戦までは描かれておらず、あくまで物語全体の「序章」にあたる部分の映像化です。
『ファイブスター物語』はどこで読める?配信・電子書籍情報
漫画本編について、2026年7月28日時点で電子書籍化は確認できていません。単行本は紙媒体のみでの刊行が続いており、この点はファンの間でも度々話題になっています。最新刊まで読みたい場合は、書店や通販サイトで紙の単行本を入手する必要があります。
一方、1989年公開の劇場版アニメは、dアニメストアで見放題配信されています(2026年7月28日編集部確認)。まずは物語の原点となるエピソードだけでも映像で楽しみたいという方は、こちらから視聴してみるのもおすすめです。
他のVODサービスの特徴や選び方を比較したい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

よくある質問
- 『ファイブスター物語』は完結していますか?
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いいえ、2026年7月時点で連載中です。単行本は19巻まで刊行されており、『月刊ニュータイプ』誌上ではさらに先の展開が連載されています。年表上では遠い未来の結末が示されていますが、本編はまだそこまで到達していません。
- アニメ化はされていますか?
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1989年に、原作コミック第1巻の内容をもとにした劇場版アニメが公開されています。テレビシリーズ化はされていません。劇場版はdアニメストアで視聴できます(2026年7月時点)。
- 最新刊は何巻ですか?
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2026年7月28日時点での最新刊は19巻(2026年5月9日発売)です。フィルモア帝国を巡るエピソードに大きな決着がついた巻となっています。
- 電子書籍で読めますか?
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2026年7月時点で、漫画本編の電子書籍化は確認できていません。紙の単行本のみでの刊行が続いています。なお設定資料集など一部の関連書籍は電子書籍版が出ています。
まとめ
『ファイブスター物語』は、1986年の連載開始から40年を経てなお完結していない、壮大なスケールのSFファンタジーです。星団統一までの大きな流れを押さえておけば、最新刊19巻や『月刊ニュータイプ』最新話の展開もぐっと理解しやすくなります。単行本は電子書籍化されていないため、続きが気になる方は紙の単行本をチェックしてみてください。まずは物語の原点である劇場版アニメから触れてみたいという方は、dアニメストアでの視聴もおすすめです。