- 『シュタインズ・ゲート』の時系列は、α世界線→β世界線→シュタインズゲート世界線の順に、主人公たちの選択によって「収束」していきます。
- 作品をまたいだ時系列順で見るなら、無印1〜22話→23話(β)「境界面上のミッシングリンク」→『シュタインズ・ゲート ゼロ』→無印23・24話→劇場版『負荷領域のデジャヴ』の順がわかりやすいと案内されています。
- カギを握るのは、世界線が変わっても記憶を保持できる主人公固有の能力「リーディングシュタイナー」です。
『シュタインズ・ゲート』は、タイムトラベルを扱う物語なのに「時系列で理解しようとすると余計にこんがらがる」という、ちょっと意地悪な構造を持った作品です。編集部としても、初めて全体像を整理しようとしたときは「23話が2つある」「ゼロはどこに挟まるのか」といった点でかなり頭を悩ませました。この記事では、作中の世界線の流れと、シリーズを時系列で追うときの視聴順の両方を整理していきます。
『シュタインズ・ゲート』シリーズの年表・出来事の流れ
『シュタインズ・ゲート』の物語は、2010年7月28日に起きたある出来事(通称「X-Day」)を起点に動き出します。ここから主人公・岡部倫太郎たちの選択によって世界線が枝分かれし、複数の作品にまたがって物語が展開していく構成です。まずは作品全体の出来事の流れを年表形式で見ておきましょう。
年表×世界線の対応表
| 時期・出来事 | 関わる世界線 | 対応する作品 |
|---|---|---|
| 2010年7月28日「X-Day」。タイムマシン開発につながる出来事が発生 | 全世界線の起点 | シリーズ全体の前提 |
| 秋葉原での「Dメール」実験と、まゆりを救うための試行錯誤 | α世界線 | 無印(第1作)1〜22話 |
| 岡部が過去改変をやめ、普通の大学生として生きることを選ぶ分岐 | β世界線 | 23話(β)「境界面上のミッシングリンク」 |
| β世界線での喪失を抱えたまま、岡部が再び前を向くまでの物語 | β世界線→シュタインズゲート世界線を目指す過程 | 『シュタインズ・ゲート ゼロ』 |
| まゆり・紅莉栖のどちらも救う結末にたどり着く | シュタインズゲート世界線 | 無印23・24話 |
| 収束したはずの世界線に新たな危機が訪れる後日談 | シュタインズゲート世界線 | 劇場版『負荷領域のデジャヴ』 |
こうして並べてみると、シリーズは「同じ2010年〜2025年前後の出来事を、異なる世界線から繰り返し描いている」という構造になっていることがわかります。次の章で、それぞれの世界線が具体的にどういうものかを整理していきます。
世界線とは?α世界線・β世界線・シュタインズゲート世界線を整理
「世界線」とは、過去から未来まで続く1本の時間の流れのことです。作中では、過去への干渉によって世界線がわずかに移動しますが、大きな出来事そのものは変えられず、結局は決まった未来へ「収束」してしまうという設定になっています。この収束の仕組みが、シリーズの時系列をややこしくしている最大の要因です。
- α世界線:椎名まゆりが命を落とし、タイムマシンの実用化が進んでディストピア的な未来に向かってしまう世界線です。
- β世界線:牧瀬紅莉栖が命を落とし、第三次世界大戦が発生する方向へ進んでしまう世界線です。
- シュタインズゲート世界線:α・βどちらの悲劇も避け、まゆりも紅莉栖も生き延びられる、いわば「正解ルート」の世界線です。
まゆりを助けようとするとβ世界線に近づいて紅莉栖を失い、紅莉栖を助けようとするとα世界線に近づいてまゆりを失う。この「両方は救えない」というジレンマこそが物語のハラハラする見どころで、シュタインズゲート世界線にたどり着くための試行錯誤がシリーズを通して描かれていきます。
リーディングシュタイナーとは
「リーディングシュタイナー」は、世界線が変動しても変動前の記憶を保持できる、主人公・岡部倫太郎だけが持つ特殊な資質です。ほかの登場人物は世界線が変わると記憶ごと書き換わってしまうため、岡部だけが「前の世界線ではこうだった」と気づける立場になります。読者としてはこの設定さえ押さえておけば、複数の世界線をまたいだ展開でも迷子にならずに追えるはずです。
世界線変動率とアトラクタフィールド
世界線同士の距離は「世界線変動率」という数値で表され、この値が一定の範囲(アトラクタフィールドと呼ばれる収束範囲)に収まっている限り、過程をどう変えても大きな出来事の結末は変わらない仕組みになっています。逆にいえば、悲劇を根本から避けるには、この収束範囲そのものから抜け出す必要がある、というのが物語終盤の焦点です。
時系列順で『シュタインズ・ゲート』を見るならこの順番(視聴順)
ここまでの世界線の流れを踏まえたうえで、時系列に沿った視聴順をまとめると次のようになります。
- 無印(第1作)1〜22話
- 23話(β)「境界面上のミッシングリンク」
- 『シュタインズ・ゲート ゼロ』全23話
- 無印23・24話
- 劇場版『負荷領域のデジャヴ』

放送順で見る場合との違い
放送順(無印→劇場版→ゼロ)で見ても物語の大筋は問題なく理解できます。ただし放送順の場合、ゼロで描かれる岡部の苦悩の理由が「あとから種明かしされる」形になるため、時系列順に比べるとβ世界線での喪失の重みを実感しにくい構成になっています。どちらで見るか迷ったら、じっくり味わいたい人は時系列順、テンポよく本編から入りたい人は放送順、という選び方がおすすめです。
なお、23話(β)は通常放送とは別に配信されている特殊な話数のため、視聴には配信サービスでの検索が必要です。どのVODで配信されているかや、料金・無料体験の詳細は、以下の記事で比較表つきで詳しく解説しています。


各作品のあらすじと時系列上の位置づけ
最後に、シリーズを構成する各作品のあらすじを、時系列上の位置づけとあわせて簡単に紹介します。ネタバレは最小限に留めています。
無印(第1作)『STEINS;GATE』
2011年4月6日から9月13日にかけて放送された全24話のテレビアニメです。秋葉原を拠点に活動する大学生・岡部倫太郎が、過去にメールを送信できる「Dメール」を偶然発明したことから、世界を揺るがす出来事に巻き込まれていきます。シリーズ全体の起点となる作品で、α世界線での試行錯誤を経て、最終話でシュタインズゲート世界線へとたどり着く展開が描かれます。序盤はコメディ寄りのテンポですが、中盤から終盤にかけて一気にシリアスな展開へ転じる落差が見どころです。
23話(β)『境界面上のミッシングリンク』
2015年12月2日にTOKYO MXとニコニコ動画で放送された、オリジナル23話とは異なる展開を描く改変版エピソードです。岡部が過去改変を諦め、普通の大学生として生きることを選んだ場合の「もしも」を描いており、続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』へとつながる橋渡しの役割を担っています。2016年2月5日発売のBlu-ray BOXにも収録されました。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』
2018年4月12日から9月27日にかけて放送された全23話のテレビアニメです。23話(β)の結末を受け、大切な人を救えなかった過去を抱えたまま生きる岡部が、再び立ち上がっていく姿を描きます。無印とは異なる選択肢を経由してシュタインズゲート世界線を目指す、いわば「もう一つのルート」の物語です。
劇場版『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』
2013年4月20日に公開された、上映時間89分の劇場版です。無印アニメの最終回後を舞台にした後日談で、シュタインズゲート世界線にたどり着いたはずの岡部たちの前に、新たな危機が訪れる展開が描かれます。監督は若林漢二、総監督を佐藤卓哉・浜崎博嗣が務めました。
よくある質問(FAQ)
- 『シュタインズ・ゲート』の時系列は結局どの順番で見ればいいですか?
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時系列に沿って味わいたい場合は「無印1〜22話→23話(β)→ゼロ→無印23・24話→劇場版」の順がおすすめです。テンポよく見たい場合は公開順(無印→劇場版→ゼロ)でも大筋は問題なく理解できます。
- リーディングシュタイナーとは何ですか?
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世界線が変動しても、変動前の記憶を保持できる主人公・岡部倫太郎だけの特殊な資質です。他の登場人物は世界線が変わると記憶ごと書き換わるため、岡部だけが世界線の変化に気づける立場になります。
- 23話(β)「境界面上のミッシングリンク」は必ず見る必要がありますか?
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『シュタインズ・ゲート ゼロ』の展開に直接つながるエピソードのため、ゼロを時系列順で楽しみたい場合は視聴をおすすめします。通常放送とは別に配信されている話数なので、配信サービスでの検索が必要です。
- α世界線とβ世界線の違いは何ですか?
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α世界線は椎名まゆりが命を落とす世界線、β世界線は牧瀬紅莉栖が命を落とし第三次世界大戦へ向かう世界線です。どちらの悲劇も避けられるのが、シリーズが最終的に目指すシュタインズゲート世界線です。
2026年9月時点の情報です。配信状況や関連情報は変更になる場合があります。







