『罪の声』とは?あらすじ(ネタバレなし)
『罪の声』は、2020年10月30日に公開された東宝配給の邦画です。原作は塩田武士さんの同名小説で、監督は土井裕泰さん、脚本は野木亜紀子さんが手がけています。1984〜85年に実際に起きた未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルにしたフィクションで、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が、亡き父の遺品から31年前の企業脅迫事件「ギン萬事件」で使われたカセットテープを見つけるところから物語が動き出します。その声が自分自身のものだと気づいた俊也は、同事件を追う新聞記者・阿久津英士(小栗旬)とともに、長年封じられてきた事件の真相へ迫っていきます。
| 公開年 | 2020年10月30日 |
| 監督 | 土井裕泰 |
| 脚本 | 野木亜紀子 |
| 原作 | 塩田武士『罪の声』 |
| 主演 | 小栗旬(阿久津英士役)、星野源(曽根俊也役) |
| 主要キャスト | 阿部亮平、松重豊、宇崎竜童 |
| 配給 | 東宝 |
ここから先は物語の結末を含むネタバレです。まだ観ていない方、原作未読の方はご注意ください。
『罪の声』ネタバレ:犯人の正体と結末
- 事件の首謀者は、主人公・俊也の伯父にあたる曽根達雄です
- 動機は「父親が過激派左翼の容疑で会社から冷遇された恨み」と「株価操作による利益」の2つです
- 脅迫テープの声の主は、幼少期の俊也本人と、共犯者・生島秀樹の子ども(望・聡一郎)でした
事件の首謀者は曽根達雄
複数のネタバレ解説を突き合わせると、「ギン萬事件」を企てた首謀者は、俊也の伯父である曽根達雄(映画版では宇崎竜童が演じています)ということで一致しています。達雄は元警察官の生島秀樹たちを引き入れ、グリコ・森永事件を思わせる手口で企業を脅迫しました。俊也の母・真由美も、この計画に協力していたことが物語の中で明らかになります。
動機は父への弾圧への恨みと株価操作
達雄の動機は単純な金目当てではありません。過激派左翼活動の容疑をかけられた父親が勤務先から冷遇され、不当な扱いを受けたことへの恨みが根底にあります。そのうえで、事件を利用した株価操作によって利益を得ることも狙っていたとされています。身代金目的に見える事件の裏に、個人的な怨恨と経済的な計算が絡み合っているところが、この物語の重さを生んでいます。

テープの声の主だった子どもたちのその後
『罪の声』が特に重く響くのは、脅迫テープに使われた「子どもの声」の主たちが、その後どう生きたかを描いている点です。
主人公・俊也
俊也自身が、幼いころに録音された声の主の一人でした。父の遺品からテープを見つけたことで、自分が知らないうちに事件に利用されていたことに気づきます。母・真由美は、俊也が真相に近づくことをどこかで予期していたような描かれ方をしており、ここが物語の切なさにつながっています。
望と聡一郎(生島の子どもたち)
もう一人の共犯者・生島秀樹の子どもである望と聡一郎も、同じように声を利用された被害者です。生島は組織内の抗争に巻き込まれて命を落とし、娘の望も逃亡中の事故で亡くなってしまいます。息子の聡一郎は事件後も暴力の影響に苦しみ続けますが、俊也と阿久津の取材によって真相が明らかになる過程で、自らの経験を証言し、離れて暮らしていた母との再会を果たすという、ささやかな救いを含む結末を迎えます。
原作・映画とも、「犯人を断罪してすっきり終わる」結末ではなく、「社会的に弱い立場の人間が一番の割を食う」という構図を残したまま幕を閉じます。後味が重いと感じる方が多いのも、このあたりが理由ではないでしょうか。
実話「グリコ・森永事件」との関係
『罪の声』は、1984年から1985年にかけて実際に起きた未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルにしたフィクションです。江崎グリコ社長の誘拐事件や、企業への脅迫に子どもの声を使った手口など、実際の事件の特徴的な要素を下敷きにしていますが、登場人物・犯行の全容・結末はすべて創作です。『罪の声』は、現実の事件が「誰も裁かれなかった」まま終わったという事実を、架空の人物たちの物語として引き継ぎ、問い直す作品といえます。
実話に着想を得たサスペンス・ミステリーは、事件そのものの衝撃だけでなく「あの事件の裏にこんな人間関係があったら」という想像力で読者・観客を引き込む作品が多い印象があります。編集部としては、『罪の声』もそうした社会派ミステリーの系譜に位置づけられる一作だと感じています。
『罪の声』はどこで観れる?配信状況(2026年10月時点)
2026年10月時点で編集部が複数の配信情報サイトを確認したところ、『罪の声』は以下のサービスで視聴できます。配信状況は変動するため、視聴前に各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 配信サービス | 配信形態 |
|---|---|
![]() ![]() | 見放題 |
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見放題で観られるサービスが複数あるので、普段使っているVODで探してみるのが一番手軽だと思います。U-NEXTは国内の映画・ドラマの見放題本数が豊富なことで知られていますが、実際の使い勝手については以下の記事でも詳しく解説しています。


よくある質問
- 『罪の声』の犯人は誰ですか?
-
事件の首謀者は、主人公・俊也の伯父にあたる曽根達雄です。父親が過激派左翼の容疑で冷遇された恨みと、株価操作による利益を動機として「ギン萬事件」を計画しました。
- 『罪の声』は実話ですか?
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1984〜85年に実際に起きた未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルにしたフィクションです。事件の要素を下敷きにしていますが、登場人物や犯行の全容、結末はすべて創作です。
- 『罪の声』はどこで配信されていますか?
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2026年10月時点で、U-NEXT・Amazon Prime Video・Netflix・Huluで見放題配信されています。TSUTAYA DISCASやTELASAでもレンタルで視聴できます。配信状況は変動するため、視聴前に公式サイトでの確認をおすすめします。
- 原作小説と映画で結末は違いますか?
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大まかな事件の構図(首謀者・動機・声の主だった子どもたちの運命)は原作・映画ともに共通しています。描写の詳細さや尺の都合による省略はありますが、結末の骨格が大きく変わるような違いはありません。
まとめ
『罪の声』は、実在の未解決事件をモデルにしながら、「声」を利用された子どもたちのその後を丁寧に描いたミステリーです。犯人の正体や動機が分かっても、すっきりした爽快感では終わらない後味の重さこそが、この作品の見どころだと編集部は感じています。似たテイストの社会派ミステリー・サスペンス作品を探している方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。


この記事の配信状況は、2026年10月6日に編集部が複数の配信情報サービスを横断して確認したものです。配信状況・料金は変更になる場合がありますので、視聴前に各サービスの公式サイトでも最終確認をおすすめします。









