『ある閉ざされた雪の山荘で』ネタバレ|犯人と結末を解説

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観て、三重構造になった結末がすぐには理解できなかった方は多いのではないでしょうか。劇団員同士の心理戦として進んでいく密室劇ですが、最後の数分でそれまでの前提がひっくり返る構成になっているため、一度観ただけでは誰が黒幕で、何が本当に起きていたのかを整理しきれないのも無理はありません。この記事では犯人・動機・三重構造のトリック、原作小説との違いまでをネタバレ込みで解説します。

📌 結論(ネタバレ)
  • 殺人を実行したのは本多雄一(間宮祥太朗)、それを依頼した黒幕は麻倉雅美(森川葵)です。
  • 物語には「偽のオーディション」「雅美が仕組んだ復讐計画」「本多が雅美を守るために組んだ芝居」という三重構造が隠されています。
  • 驚くべき真実として、登場人物は誰も実際には殺されていません。「殺される芝居」を仕組んだ壮大な狂言だったことが、久我(重岡大毅)の推理によって暴かれます。
  • 映画『ある閉ざされた雪の山荘で』は2026年10月時点でU-NEXT・Amazon Prime Video・Huluで見放題配信中です。
目次

『ある閉ざされた雪の山荘で』のあらすじ(ネタバレなし)

劇団に所属する7人の役者が、新作舞台の主演争いの最終オーディションに招待されます。舞台は”大雪で閉ざされた山荘”というシチュエーションで、連続殺人事件のシナリオを演じ合う4日間の合宿です。出口のない密室の中で、参加者が一人また一人と姿を消していき、残された者たちは「これは演技なのか、本当に起きていることなのか」という疑念に飲み込まれていきます。

原作は東野圭吾さんが1992年に発表した同名小説(1996年に講談社文庫版刊行)。2024年1月12日に飯塚健監督によって映画化され、重岡大毅さんが謎を解く役を演じました。密室劇と劇中劇が入り組んだ構成で、テンポの良い心理戦が続くぶん、終盤の展開を把握するにはある程度集中して観る必要がある作品だと思います。

結末までのストーリーをネタバレ解説

ここからは結末までの流れを、合宿の1日目から4日目まで時系列で解説します。

1日目:「ある閉ざされた雪の山荘」に集う7人

同じ劇団に所属する7人の役者が山荘に集まり、主演の座を争う最終オーディションがスタートします。各々の役割が与えられ、「連続殺人事件」という架空の脚本に沿って4日間の共同生活が始まります。

2日目:最初の事件、温子の殺害

合宿が進むなか、笠原温子(堀田真由)が姿を消し、「殺害された」という状況が示されます。シナリオ上の出来事なのか、本当に事件が起きたのか判断がつかないまま、残りのメンバーの間に緊張が走ります。

3日目:これは本当に劇なのか?

さらにメンバーが減っていき、「これはあくまで演技の範囲なのか」「本当に誰かが命を落としているのか」という疑念が決定的に強まります。互いへの不信感が膨らみ、山荘全体が息苦しい密室へと変わっていきます。

4日目:最後の殺人と事件の結末

合宿最終日、久我(重岡大毅)がそれまでの違和感を一つずつ繋ぎ合わせ、仕組まれた構造の全貌を突き止めます。ここで「誰も実際には死んでいない」という衝撃の事実と、計画の黒幕の正体が明らかになります。

犯人は誰?動機と三重構造のトリックを解説

実行犯は本多雄一(間宮祥太朗)、それを依頼した黒幕は麻倉雅美(森川葵)です。雅美は劇団随一の実力派女優でしたが、過去のオーディションに落選した直後、笠原温子・元村由梨江・雨宮恭介の3人が虚偽の電話をかけたことが原因で交通事故に遭い、下半身不随になってしまいました。この一件を根に持った雅美が、本多に3人の殺害を依頼したというのが事件の発端です。

ただし本多は、雅美の依頼をそのまま実行したわけではありません。物語には次の三重構造が仕込まれています。

  1. 劇団員たちに提示された「偽のオーディション」という表向きの設定
  2. 麻倉雅美が本多に依頼した、温子・由梨江・雨宮への復讐計画
  3. 本多が雅美を欺き、3人を守るために仕立てた「殺される芝居」という逆転の構造

本多は温子・由梨江・雨宮の3人に真相を打ち明け、「殺される芝居」を演じるよう頼み、隣接するペンションに匿っていました。つまり雅美には殺人が成功したと思わせつつ、実際には誰も手を下さないという、本多なりの決着のつけ方だったわけです。久我がこの構造を解き明かしたことで、全ての真相が明らかになります。

個人的には、加害者と見えた本多が実は誰も殺していなかったという逆転が、この作品の一番の見どころだと思います。極限状況に置かれた人間が、恨みや疑心暗鬼に振り回されながらもどう振る舞うかという部分に、密室劇としての面白さが集約されているように感じました。

ラストシーン・あのセリフの意味

全ての真相が暴かれたあと、麻倉雅美は自殺を図ろうとしますが、最後の瞬間に踏みとどまります。本多が雅美を守るために仕組んだ「誰も死なない結末」は、雅美自身の絶望的な選択を思いとどまらせる救済にもなっていたと読み取れる構成です。

映画版のラストシーンでは、生き残った8人が舞台『ある閉ざされた雪の山荘で』を共に演じる場面が描かれます。山荘での出来事を経て、劇団員たちが再び同じ舞台に立つという構図そのものが、憎しみの先に再生があることを示すラストの意味になっているのではないでしょうか。綺麗事で丸く収めるのではなく、事件の後味の重さを残したうえでそれでも前を向く終わり方は、観た後にじわじわ沁みてくる余韻がありました。

原作小説とのネタバレ・結末の違い

原作は東野圭吾さんが1992年に発表した同名小説(1996年に講談社文庫版刊行)です。犯人・動機・三重構造という事件の骨格そのものは映画版と共通していますが、結末の描き方に明確な違いがあります。

原作小説は、真相が明らかになったあとの関係者同士の和解までで物語が締められています。一方で映画版では、生き残った8人が舞台『ある閉ざされた雪の山荘で』を共演するラストシーンが新たに追加されており、「和解」から一歩進んで「再び舞台に立つ」という再生を描く救済的な結末になっています。原作の重さをそのまま残しつつ、映像作品としてもう一段前向きな後味を加えた改変だと言えそうです。

東野圭吾さん原作の映像化作品は『ある閉ざされた雪の山荘で』以外にも数多くあります。配信情報も含めてまとめて知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

キャスト・登場人物一覧

密室劇という設定上、登場する劇団員はほぼ全員が怪しく見えるように作られています。各キャストと役名の対応を整理しました。

俳優役名役どころ
重岡大毅久我謎を解く主演。劇団員ではなく唯一の部外者的な立ち位置
間宮祥太朗本多雄一実行犯として依頼を受けるが、裏で3人を守る芝居を仕組む
森川葵麻倉雅美事件の黒幕。過去の事故を根に持ち復讐を計画する
中条あやみ中西貴子劇団員の一人
岡山天音田所義雄劇団員の一人
西野七瀬元村由梨江雅美の復讐対象の一人
堀田真由笠原温子雅美の復讐対象の一人
戸塚純貴雨宮恭介雅美の復讐対象の一人

『ある閉ざされた雪の山荘で』が配信中の動画配信サービス(VOD)一覧

結末まで読んでもう一度見返したくなった方のために、2026年10月時点で視聴できる動画配信サービスをまとめました。

スクロールできます
サービス配信形態料金
U-NEXT 見放題 月額2,189円(31日間無料)
Amazon Prime Video 見放題 月額600〜990円(プラン別・30日間無料)
Hulu 見放題 月額1,026円
FOD レンタル 550円
2026年10月時点の編集部調査では、Leminoでの配信は確認できましたが料金詳細は未確認です。また、Netflix・Disney+・ABEMAプレミアム・WOWOWオンデマンド・DMM TV・TSUTAYA DISCASでの配信状況は確認できませんでした。見つかり次第、この記事を更新します。

U-NEXTは『ある閉ざされた雪の山荘で』以外にも見放題作品が豊富なサービスです。契約を迷っている方は、実際の評判もあわせてチェックしてみてください。

Huluは見放題配信が中心のサービスのため、見終わった後に解約を考えている方は手順を事前に確認しておくと安心です。

よくある質問

『ある閉ざされた雪の山荘で』の犯人は誰ですか?

実行犯は本多雄一(間宮祥太朗)、黒幕は麻倉雅美(森川葵)です。ただし物語の結末では、登場人物は誰も実際には殺されていなかったことが明らかになります。

『ある閉ざされた雪の山荘で』はどこで配信されていますか?

2026年10月時点で、U-NEXT・Amazon Prime Video・Huluで見放題配信中です。FODではレンタル配信されています。

原作小説と映画の結末は同じですか?

犯人・動機・三重構造という骨格は共通していますが、映画版には生き残った8人が舞台『ある閉ざされた雪の山荘で』を共演するラストシーンが追加されています。原作は和解までで締められており、映画はそこからもう一段前向きな結末になっています。

『ある閉ざされた雪の山荘で』は実話ですか?

実話ではありません。東野圭吾さんが1992年に発表した同名小説を原作とするフィクション作品です。

配信状況は、編集部がJustWatchおよび各VOD公式サイトを突き合わせて確認したうえでまとめています。2026年10月時点の情報であり、配信状況・料金は変更になる場合があります。

この記事を書いた人

VOD TIMES 編集部のアバター VOD TIMES 編集部 VOD情報メディア「VOD TIMES」編集部

VOD TIMES 編集部は、動画配信サービス(VOD)専門の情報メディアです。
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掲載情報は公式発表・作品公式サイトを一次情報として確認したうえで、可能な限り最新の状態に保っています。